リノベーションで住宅を自由に。|リノベーションという家づくりを選択することで間取り・住む場所・お金・暮らしをもっと自由にします。

普請とは? お客様(施主様)と業者との関係の在り方

今日はリフォーム産業新聞社様の方の取材を受けました。

611日に掲載されるそうです。

業界新聞ですので、一般の方が読まれるものではありませんが

業界の方でこちらの新聞を読まれている方がいらっしゃれば

頭の片隅に入れて置いて頂ければ有難いです。

 

昨日は「施主」の投稿をさせて頂きましたが

皆様は「普請(ふしん)」という言葉をご存知でしょうか?

 

一番有名なのは、安普請、道普請でしょうか。

一般的に、「品質の悪い安い家=安普請」 と言ったりしますが

本来の意味は少しニュアンスが違います。

 

普請とは、周りの方々に普く(あまねく)お願いを請う(こう)事です。

その結果、施主の人徳が無い為に

周りの人達の協力が得られず

品質の悪い家が建った。

これが安普請の家です。

 

何が言いたいかと申しますと

昔は、家や神社や道路という建築業は全て「公共事業」だった訳です。

普請とは村中の人達が助け合って家を建てていた名残です。

 

その結果、現代より経済的な豊かさは無かったにも関わらず

村々の人は皆、立派な家を建てる事が出来ました。

 

周りの方の協力を得られる徳のある人は

お金が無くてもホームレスにはならなかった訳です。

 

これって現代よりも遥かに生産性が高い

家づくりだと思いませんでしょうか?

 

 

施主と業者との関係とは普請の関係であって始めて

良い家づくりの環境が整った事になるのだと私は考えています。